好投したが報われなかった。ヤンキース田中将大投手(28)が13日、アストロズとのリーグ優勝決定シリーズ第1戦で6回を2失点に抑えたものの、敗戦した。過去5度の対戦で0勝3敗のア軍を相手に力投。最速で95マイル(約153キロ)をマークし、球数も少なく、3回までは無安打に抑えたが勝利にはつながらなかった。

 乱れたのは4回だけだった。1死、走者なしで今季MVP候補の3番アルテューベに二塁内野安打を許し、次打者コレアに外角スライダーを適時打された。さらに2死二塁でグリエルにも中前適時打。田中は「(スライダーは)高かった。(グリエルには)思いっきり真ん中に入りました」と失投だったと明かしたが「別に悔いの残る選択はしてないです。出し切りましたよ。もちろんすべてが完璧にできるわけではないし、ミスはつきものですけど、やることはやったとは思ってます」と振り返った。

 試合には敗れたものの、ジラルディ監督からは「本当に、また見事な投球をしてくれた。持っているものをすべて出し切ってくれた」と称賛された。ホームでの第5戦に再び登板する見通し。この敗戦を糧にリベンジを目指す。(ヒューストン=水次祥子)