【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)2日(日本時間3日)=四竈衛】ポスティング制度でメジャー移籍を目指す日本ハム大谷翔平投手(23)が、今週にも、移籍先候補の都市を巡り、球場などの施設チェックを行う可能性が出てきた。複数のメジャー関係者が明かしたもので、直接視察を経て最終的な決断を下すことになりそうだ。

 前日、大谷と全球団との交渉が解禁となり、週明けの4日(日本時間5日)にも具体的な折衝がスタートする。現段階では、交渉日程などの詳細は明らかにされていないものの、獲得意思を持つ球団はすでに代理人ネズ・バレロ氏に対し、質問の返答書を送信済み。交渉の準備を終え、大谷側からの連絡を待っている状態だ。その一方で、各球団は大谷が直接視察を希望した場合の準備も進めている。ある球団の関係者は「球場などの施設見学に訪れる可能性があると聞いている」と話しており、いろいろなケースを想定し、対応を検討しているという。

 11月29日(同30日)に同地入りした大谷は、この日もメディカルチェック(身体検査)が見込まれる医療施設や、代理人事務所には姿を見せなかった。もっとも、バレロ氏と情報交換を行いながら、球団の絞り込みを進めているものとみられる。大谷自身は早期決着を望んでいるといわれており、交渉を経て最終的には3球団ほどに絞り込み、ウインターミーティング(同11日からフロリダ州オーランド)が始まる前の、早ければ今週中にも各地で視察。移籍先を決定するうえで、詰めの段階に入るものとみられている。