エンゼルス大谷翔平投手(23)が、本拠地初、メジャー2度目の先発マウンドに上がり、7回1死まで完全投球を繰り広げた。1安打1四球を与えたこの回のピンチもしのぎ、7回を91球、1安打、12奪三振、無失点。打者では3試合連続本塁打中だが、「投」でも2勝目を挙げ、10試合を終えて早くも米球界の話題の中心になった。

<大谷の記録>

 ◆開幕10試合で「2勝・3本塁打」 1919年ジム・ショー(セネターズ)以来史上3人目。

 ◆同一シーズンで3試合連続弾と2桁三振を記録 1916年ベーブ・ルース(レッドソックス)、73年ケン・ブレット(フィリーズ)に続き3人目。

 ◆デビューから2登板目までに1試合12奪三振 ア・リーグタイ記録。1915年エルマー・マイヤーズ(アスレチックス)、92年ティム・フォータグノ(エンゼルス)、97年スティーブ・ウッダード(ブルワーズ)に続き4人目。メジャー全体では14人目。

 ◆この日記録した空振り25個(スプリット16、直球9) シャーザー(ナショナルズ)が開幕戦で記録した23個を上回り今季最多。

 ◆最速99・6マイル(約160キロ) 4回にセミエンから空振り三振を奪った直球はこの日最速99・6マイル(約160キロ)を計測 今季先発投手が三振を奪った球ではセベリーノ(ヤンキース)の100・2マイル(約161・3キロ)に続いて2番目の速さ。

 ◆フォーシームの平均球速97・0マイル(約156・1キロ) 今季先発投手の中でセベリーノ(ヤンキース)シンダーガード(メッツ)に次いでメジャー3位。

▼日本人投手では

 ◆デビュー2戦2勝 97年伊良部(ヤンキース=2戦2勝)02年石井(ドジャース=6戦6勝)09年上原(オリオールズ=2戦2勝)に次ぎ4人目。

 ◆2ケタ奪三振 02年石井(ドジャース)07年松坂(レッドソックス)がデビュー戦で記録。次いで14年田中(ヤンキース)が2試合目にマーク。3人とも10個で、デビュー2試合目までに11個以上は初。

 ◆試合開始からの完全投球 大谷の日本時代の最長は14年6月18日阪神戦、15年9月19日西武戦の6回2死までで、日米を通じ自己最長となった。日本人大リーガーではダルビッシュがレンジャーズ時代の13年4月2日アストロズ戦で、9回2死からの初被安打で完全試合を逃している。