エンゼルス大谷翔平が投打の「二刀流」で話題を集める中、スポーツ専門ウェブサイト「アスレチック」が日本人初の大リーガー、村上雅則氏の特集記事を掲載した。

 1964年、プロ野球南海(現ソフトバンク)から野球留学という形でジャイアンツのキャンプに参加し、マイナーリーグで活躍して同年9月にメジャーデビューを果たした球歴を紹介。今でも交流が続いているというジャイアンツのベア最高経営責任者(CEO)は「言葉や文化の違いといった障壁が今以上に大きかったが、誰からも親しまれる性格だった」と思い出を語っている。

 「マサノリ」と米国人が正しく発音できないため「マッシー」の愛称で呼ばれるようになり、本人はどこに行くときも英和辞典を持っていたなどと当時の様子を詳述。「史上最高の中堅手」と評されて米国野球殿堂入りしたウィリー・メイズ氏に自宅に招かれてバーベキューを楽しんだという。

 南海に戻らなければならず、2年しかメジャーでプレーできなかった事情も取り上げ「大谷のように本塁打を放つことはできなかったが、村上の全2安打のうち1本は(当時最高の左投手と評された)サンディ・コーファックスから打った」と豆知識も披露している。