エンゼルス大谷翔平投手(23)が右肘の再検査を受ける前日の27日(日本時間28日)、米国メディアの報道を巡ってドタバタする一幕があった。MLB公式サイトが、1度は掲載したビリー・エプラーGMのコメントを、約6時間後に削除、修正した。

 同サイトによると、MLBネットワークのラジオに出演した同GMが、大谷は右肘に打ったPRP(プレートレット・リッチ・プラズマ=多血小板血漿)注射の経過に「関係なく、打者として復帰できそうだ」と話したという。カギ括弧でくくられたこのコメントが、削除された。エンゼルスの球団広報は「GMはそう言っていない」と、誤りだったと説明。記事の修正に至ったもようだ。

 レッドソックス戦の試合前までは掲載されていたため、メディアからGMのコメントについて問われたマイク・ソーシア監督(59)は「おそらく医師と話をしたのだろうけど、分からない。それについては聞いていない。明日、再検査をして、メディカルスタッフの意見に従う」と話すにとどめた。

 記事では同GMの見解として、仮にエンゼルスが大谷を今季中に投手で復帰させない方針であったのなら、既に指名打者(DH)として復帰できていただろうとの見解も示した。

 大谷は約2週間前から左手のみのスイングを開始。22日(同23日)にはブルペンで打席に入り、チームメートの投げたボールに対して目慣らしを行うなど、少しずつ前進していた。28日(同29日)の検査結果次第では、打者として早期復帰する可能性もある。(ボストン=斎藤庸裕)