エンゼルス大谷翔平投手(24)が、2日(日本時間3日)の復帰登板を前に、ブルペンで最終調整を行った。8月31日(同1日)、アストロズ戦の試合前に24球、全球種の精度を確認。感触について「昨日と変わらないですね」と淡々と話したが、肘の状態も問題なく、仕上がりは順調だ。ア・リーグ西地区首位のアストロズ戦登板へ向けて「やれることだけ、やります」と力を込めた。

パワーアップした二刀流で戻ってくる。7月3日(同4日)に打者として復帰して以降、約2カ月間、打者に専念した。7月下旬にメジャー最長となる15打席連続で無安打を経験したが、8月に打率3割2分8厘、6本塁打、18打点と復調。謙虚な言葉が多い大谷も「この1カ月でかなり、レベルは上がったんじゃないかなという実感はあります」と、堂々と口にするほど打者としての手応えを得た。

この日はアストロズ戦に「6番指名打者(DH)」で出場。分が悪い左腕が先発だったが、5回の第2打席で三塁への内野安打を放った。これで、スタメン出場した試合では5試合連続安打と、レベルアップした「打者大谷」の好調を維持する。

明日2日(同3日)、打者から投手へとスイッチが切り替わる。これまでの打者出場が投手でどのように生きていくか? という問いには、「どうつながっていくのかは、最終的にシーズン終わった後に、ここが良かったなと思えればそれでいい」。まずは目前の試合に集中する。(ヒューストン==斎藤庸裕)