【サンフランシスコ(米カリフォルニア州)4月29日(日本時間30日)=佐井陽介】ドジャース前田健太投手(31)が平成最終登板した。ジャイアンツ戦に先発し、6回途中7安打無失点。救援陣が逆転を許し4勝目は逃したが「なんとか粘り強く投げることができた」。5回2死一、二塁では3番ベルトからメジャー通算500個目の三振を奪い、雄たけびをあげた。

海風の影響が大きい「あまり得意ではない」球場。風の影響でスライダーの曲がり、チェンジアップの落ちが悪い状態で耐えた。「左翼に風が強かった。引っ張られないように気をつけた」。窮屈な投球で4回6失点した23日カブス戦を反省し、ストライクゾーンで勝負した。

ドジャースの先輩、野茂英雄から平成の日本人大リーガーの歴史は始まった。「野茂さんがここで投げていた時、僕は少年野球でプロ野球選手になりたいと頑張っていた。今この場に立てているのは不思議な気持ち。平成に感謝したい。僕たちがここに来られているのは先輩のおかげ」と強調。「自分もしっかり結果を残せば日本人の評価も上がる。令和も頑張ります」と気合を入れ直した。