夢はずっと先にもある。米国野球殿堂博物館の次期館長に就任するエンゼルスのティム・ミード球団副社長が、大谷翔平投手にエールを送った。「間違いなく、メジャーリーグを先頭で引っ張っていく選手の1人。素晴らしいキャリアが続くように願っている。そして、話すべきタイミングの時に、それ(殿堂入り)について人々が話し始めるようになってほしい」。昨年、二刀流で活躍した大谷の帽子とヘルメットは同博物館に展示されており、さらなる活躍に大きな期待を寄せた。

同氏はエ軍の広報部長でもあり、昨年からメディア対応の整理も担ってきた。懸命に復帰に向けて調整してきた大谷を「医療スタッフの話を聞き、集中し、リハビリに専念して、目的へコミットする。ガイドラインに従いながら、(メディアからの)質問にできる限り答え、準備をするために突き進んだ若者」と表現。術後から見守ってきたサポーターの1人として、目標へ地道に進む若武者の姿は頼もしかった。

一方で、もどかしさを感じたこともあった。長く孤独なリハビリ。「試合でプレーできるようになるまでは、とてもつらいものだったと思う」と思いやった。エンゼルスには6月ごろまで在籍する予定。大谷の野球殿堂入りの可能性には言及しなかったが「大事なのは、彼がどれだけ素晴らしいことをしているか、それを楽しんでいくことだと思う」とうれしそうに笑った。