【シンシナティ(米オハイオ州)8日(日本時間9日)=四竈衛】レッズと正式契約を交わした秋山翔吾外野手(31)が、本拠地グレートアメリカン・ボールパーク内で入団会見を行った。レ軍初の日本人メジャーリーガーは、主に1番中堅として期待されており、地元での注目度も抜群。メジャーデビューを前に、あらためて同学年のヤンキース田中、ドジャース前田との対決を熱望した。

新背番号4のユニホームに袖を通した秋山は、野球少年のように目をキラキラと輝かせていた。日米報道陣、関係者ら約100人が詰め掛けた会見。「ようやくここから始まるんだなという実感が湧きました」。シンプルな言葉に、積年の思いがにじんだ。

メジャーを志したキッカケには、先に海を渡った2人の盟友の存在があった。同学年でもあるヤンキース田中、ドジャース前田がメジャーで躍動する姿を見るにつれ、秋山の憧れは現実的な目標に変わった。「僕の中では、同学年でずっと活躍している2人は日本にいる時も刺激になって、こういう舞台で戦いたいという思いがブレずにやれたというのは、ここ数年ありました」。実際、今季は公式戦でヤ軍との交流戦3試合が組まれており、田中と対決する可能性も膨らむ。同リーグのド軍とは7試合が予定されており、前田が登板する確率は高い。「その2人と戦えることをすごく楽しみにしています」と、早くも同期対決への意欲を隠さなかった。

メジャー契約とはいえ「まずは自分が試合に出るために結果を残すということが大前提」、「自分がレギュラーを取る、試合に出るということをまず考えてやりたい」と秋山に気の緩みはない。その一方で、ベル監督の高い評価は変わらない。現役時代、イチロー、新庄らと同僚だったこともあり、日本人野手の思考、プレースタイルを熟知。中堅だけでなく、両翼との併用案を明かしたうえで「翔吾には多くの試合に出てもらう。彼には打線のトップを打ってもらうだろう」と、あらためて1番として起用する方針を明言した。

3月26日の開幕戦(対カージナルス)。レ軍初の日本人メジャーリーガー、秋山がリードオフマンとして左打席へ向かう光景が見られそうだ。

◆レッズ秋山のヤンキース戦(田中)、ドジャース戦(前田)日程

▽4月17日~19日 ヤンキース戦(ニューヨーク)

▽6月9日~11日 ドジャース戦(シンシナティ)

▽6月29日~7月2日 ドジャース戦(ロサンゼルス)