米国野球殿堂入りを果たした元ヤンキースの主将で名遊撃手のデレク・ジーター氏(45)が、MLBネットワークのインタビューを受け、喜びを語った。

21日(日本時間22日)に全米野球記者協会(BBWAA)による投票結果が発表され、全397票のうち、396票を獲得(得票率99・7%)。昨年のマリアノ・リベラ氏に続く満票にわずか1票足りなかったが、殿堂入り資格を得て1年目で文句なしの選出となった。

現在の心境について「キャリアをスタートさせた時、殿堂入りなんて考えたこともなかった。プレーヤーにとって最も名誉あるもの。(殿堂入りの)知らせが来ると皆から期待されていたが、僕は正直、かなり緊張していた。決まった時は、言葉にならないほど(の気持ち)だった」と笑顔で振り返った。

ジーター氏は名門ヤンキースで長年、主力として活躍。ワールドシリーズ制覇を5度経験し、メジャー20年で通算3465安打、260本塁打、打率3割1分の成績を残した。野球人生を振り返り、最初に思い浮かぶ人については「家族だね。4歳、5歳でプロ野球選手を夢見た時から、ずっと共に歩んできた。ヤンキースで20年間、プレーする機会をくれた(オーナー)スタインブレナー家族、世界で最も素晴らしいニューヨークファン、彼らも日々、僕の背中を押してくれた」と感慨深げに語った。

また、インタビュー中にはヤンキースの元監督、ジョー・トーリ氏から電話で祝福を受け「本当にありがとう。僕のキャリアをサポートしてくれた人の中でも、あなたは最も特別な人。ありがとう」と感謝の言葉を並べた。