菊池雄星と平野佳寿の両投手が所属するマリナーズのジェリー・ディポトGMは19日、電話会見に臨み、新型コロナウイルスの拡大により、当面はアリゾナ州ピオリアのキャンプ施設を閉鎖すると発表。選手に対し、しばらくはシーズンオフと同様に過ごすよう伝えたと述べた。

当初、球団側はキャンプ施設を閉鎖せず、少人数のグループごとに練習を行う予定だったという。だがディポトGMは、ごく数名しかトレーニングに姿を見せない状況だったとした上で「正直なところ、集まって練習するという考えには懸念を抱いていた。特に、他球団ではあるが、このアリゾナで球団関係者の感染が昨日伝えられ、その懸念が強くなった」と明かした。

同じくアリゾナ州で春季キャンプを行っていたレッズは18日、施設従業員が新型コロナウイルスの陽性反応を示したと発表。キャンプ中にこの従業員との接触があったスタッフは全員が検査を受け、自主隔離の状態にある。

ディポトGMは「世界は今、誰にとっても未曾有の状況となっているが、それは野球選手にとっても同じこと。われわれは全員の安全を考慮するべく、正しい決断を下していこうと思う」と話した。(AP)