【ロサンゼルス(米カリフォルニア州)11日(日本時間12日)=斎藤庸裕】エンゼルスのマドン監督が、改めて大谷翔平投手(25)の活躍に期待を寄せた。米ラジオ局のインタビューに応じ、開幕延期によるチームへの好影響について熱弁。5月中旬に復帰登板が見込まれていた大谷の話題となり「シーズンの最初から(投手で)出場できれば、それはもう我々にとって非常に大きい」と声を弾ませた。

当初、開幕から約1カ月半の期間は打者のみで起用するはずだった。新型コロナウイルスの感染拡大で今後の見通しは立っていないが、同監督は3月18日に「投手としてシーズンの開幕に間に合うかもしれない」と大谷の二刀流開幕を示唆していた。攻撃力に比べ、投手力が劣るチーム状況で「彼がきっと安定させてくれる」と投手大谷に高い信頼を寄せた。

とはいえ、現時点でメジャー開幕の具体的な時期は不透明。30球団によるアリゾナ州での公式戦開催については「非常に難しいと思う。夏は夜でも38度を超える」と気候の問題点も指摘。開幕へ向けて複数のプランがある中「最も大事なことは、皆の健康」と慎重な姿勢を示した。