ホワイトソックスなどで活躍した伝説的な選手“シューレス”ジョー・ジャクソンの野球カードがネットオークションで49万2000ドル(約5170万円)という高値で落札された。持ち主の息子が2009年に見つけたものの、勘違いからほかのコレクションのなかに長年埋もれていた。米CBSスポーツが伝えている。

ベン・フォスターさんは10年前、父親であるヘイズさんの法律事務所の片隅に、ヘイズさんが子どものころもらったという野球カードのコレクションを発見。そのなかに、マイナー時代のジャクソンを写した1910年発行のカードもあった。だが、ベンさんもヘイズさんも、“ジャクソン、ニューオーリンズ”と記されたカードが希少価値のあるものだと分からなかったという。

ベンさんは米スポーツ専門局ESPNに対し「父に『これ、シューレスジョーじゃない?』と聞いたら、『いや、ニューオーリンズにメジャー球団はないし、あったとしてもその年に彼はそこでプレーしていない』と言われたんだ」とコメント。しかし、ジャクソンは1910年にマイナーの「ニューオーリンズ・ペリカンズ」でプレーしていた。

一度はジャクソンのカードをほかのコレクションのなかに戻してしまったベンさんだが、ずっと気になっており、昨年その価値を再度調べてみたという。ジャンク品と思われたカードに高値がついたことで、ベンさんは「オークションサイトのページから目が離せず、更新を繰り返した。落札が決定した時はその金額にぞくぞくしたよ」と興奮を語っている。