2018年にサイ・ヤング賞を受賞したレイズの左腕ブレーク・スネル投手(27)が、これ以上の給与削減が行われた場合はプレーしないとの意思を表明したことが分かった。

スネルは昨年3月にレイズと5年総額5000万ドル(約52億5000万円)の契約を結んだが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により、今季は延期に。これに伴い、米大リーグ機構(MLB)と選手会は3月26日、開幕予定だった同日から60日間については年俸を保証し、その後は試合が実施されるごとに給与を配分するという内容で合意に至った。

ところが、球団側は今季開幕が可能になったとしても、観客を入れずに試合を行った場合は収益が上がらないとし、MLBは11日に選手会へ基本給の折半を提案。選手会はこれをサラリーキャップに相当するとして反発し、選手の中にも受け入れられないと表明する者が出ている。

こうしたなか、スネルは13日、ライブストリーミング配信プラットフォーム「Twitch」で「約束された支払額を手にできないなら、投げるつもりはない。折半はしない」とコメント。「自分がマウンドに立つとしたら、約束された額を支払ってもらいたい。自分は命を懸けてプレーしているんだ」と今回の提案は受け入れがたいと述べた。(AP)