カブスの右腕アレク・ミルズ投手(28)が9回を投げて3四球5三振とし、今季メジャーで2人目となるノーヒットノーランを達成。今季5勝目(3敗)とし、デビューからわずか15度目の先発登板で成し遂げた記録に驚きを示した。

2年連続ナ・リーグ首位打者のクリスチャン・イエリチ左翼手らを封じたミルズは、「なんだか、びっくりだ」とコメント。「まだピンとこないんだ。どう喜んだらいいか、それさえ分からなくて」と戸惑いを見せつつも「忘れられない思い出になったことは確かだ」と語った。

2012年のドラフトで、ロイヤルズから22巡目指名を受けたミルズは13年にトミー・ジョン手術を受け、メジャーデビューは16年。過去3年で先発は6度しかなかったが、今季はホセ・キンタナ投手の負傷でローテーションに定着していた。試合中は胸の鼓動が激しくなり「何度も深呼吸をして落ち着かなくてはならなかった」と明かした。

ドラフト時は全体673位、昨季ようやく1勝を挙げたのみというミルズだが「決してあきらめないことだ。周囲から『きみにはそんなことはできない』とか、『きみはそこまで優秀じゃない』とか言われても、そんなのは個人の意見。とにかく努力を続け、やり抜くことだね」とも語っていた。(AP)