ツインズ前田健太投手(32)の20年シーズンが終わった。

チームは2連敗でシリーズ敗退。ポストシーズン18連敗となった。

前日の第1戦で5回2安打無失点と好投した前田もチームの勝利を信じて応援したが、かなわなかった。今季は6勝1敗、防御率2・70の成績。飛躍の年となった。試合後の主な一問一答は以下の通り。

-シリーズ敗退となった。今の気持ちは

前田 勝ち進んでいくものと信じてチームとして戦っていますし、こうやって一番最初に負けてしまったというのはすごく悔しい気持ちですね。

-短い中でも何かつかんだもの、感じたものは

前田 今シーズン、短かったですけど1年間、先発を任せてもらって、すごく僕にとっては成長を感じることができた1年でした。ポストシーズンも久しぶりに先発して、第1戦という大事な試合を任せてもらって、そういう意味では充実した1年でしたし、負けたことに関してはすごく悔しいですけど、内容的には僕にとっては自信になる1年だったかなと思います。

-来季へ向けて

前田 さらに成長したいと思っていますし、今年のままでは来年、同じ結果は残せないと思いますし。今年いいものを出すことができましたけど、来年もっともっと、いろんなことにチャレンジしながら、成長できるような1年にしたいなと思います。トレードで来て、すごく温かく迎えてもらって、このチームのためになんとか貢献してワールドチャンピオンになれるように、力になれるように、自分自身、もっと成長していきたいと思います。

-試合後、チームメートや監督からかけてもらった言葉は

前田 「すごくいい1年だった」と言ってもらえましたし、いい言葉をかけてもらいましたけど、シーズン終わった後にこうやって負けてあいさつをするというのは一番、悲しい瞬間というか、寂しい瞬間なので。やっぱり勝ってね、みんなで笑顔で終わりたかったなというのはありますけど。いいチームでプレーできた。また来年、全員が同じチームメートとプレーすることはできないので、そういう瞬間はちょっと悲しいんですけど、いい言葉はたくさんかけてもらいました。

-シーズンで中地区優勝を果たして、プレーオフ2戦で終わってしまうというフォーマットはどう感じる

前田 こうやって大変な状況の中、シーズンを戦うことができて、プレーオフという形をしっかり作ってくれた。MLBとか選手会とか、みんなが必死になって考えてくれたものなので、そこに関して不満もないですし、試合ができるだけでも、選手としてはありがたいこと。みんなが努力してできたシーズンだと思うので、仕方ないですね。

-環境を変えてチャンスをつかみたいと思っている人もいる中、大切だと思うことは

前田 新しい環境に来ることによって、また一からのスタートというか、自分を知ってもらうことも大切ですし、新しい環境になじんでいくことも大切なんですけど、僕自身は必要としてこのチームに呼んでもらいましたし、すごくやりやすい環境で気持ちよくプレーさせてもらいましたし、また自信を取り戻すことができた1年だったので。環境が変わっても成長しようという気持ちを変わらずに持ち続けることができたので、それがいい結果につながったのかなと思います。