カブスは17日、9シーズンにわたって編成本部長を務めてきたテオ・エプスタイン氏(46)が退任することになったと発表した。ジェド・ホイヤーGMが後任となる予定。

カブスとの契約が2021年に切れるエプスタイン氏は今季終了時に「現状維持という結果になる可能性が最も高いと思う」と述べ、来季続投に意欲を示していた。だが、17日になって「さまざまな理由により」次へ進むことが今年の夏には明らかになっていたと語った。

エプスタイン氏は「われわれがこの冬に、今後長期にわたる非常に重要かつ影響の大きい決断を迫られることは明らかであり、そのような決断は、あと1年でいなくなる人間ではなく、これから何年もこの球団にいる人物によって下されることが最も望ましい。ジェドはまさにその人物だ」とコメント。オーナーのトム・リケッツ氏は「私にとっては悲しい日となった。彼は素晴らしいパートナーであり、真に偉大な友人だ」と述べ、エプスタイン氏の決断は金銭面とは無関係だと話した。

エプスタイン氏はレッドソックスでGMを務めていた2004年に、86年ぶりとなるワールドシリーズのタイトルをチームにもたらしたほか、カブスでも16年に世界王者を達成。フロント勢として複数の球団でタイトルを味わった人物は、同氏を含めて5人しかいない。(AP)