ジャイアンツとマイナー契約を結んだ山口俊投手(33)が22日(日本時間23日)、メジャー昇格へ向けて意気込みを語った。招待選手としてキャンプに参加し、競争の激しいメジャー40人枠入りを目指す。オンラインで日米メディアの取材に応じ、「伝統のあるチームですし、すごく僕自身、ワクワクしています」と現在の心境を明かした。

巨人からポスティングシステム(入札制度)を利用してブルージェイズに移籍した昨年は、リリーフで17試合に登板して2勝4敗、防御率8・06と結果が出なかった。「自分の体の弱さに気付きました」と原因を探り、今オフから筋力アップを中心に瞬発系のトレーニングを継続。「今年はどういうイメージでキャンプに臨めばいいか、明確に見えているので。この状態の自分で、どこまでメジャーで通用するか、自分に対しての期待感は昨年よりあるかなと思います」と手応えを口にした。

また、昨季はコロナ禍で60試合のシーズンに短縮され、カナダ・トロントの本拠地が使用できない事態にも見舞われた。環境面でも厳しいメジャー1年目だったが、「いろいろ自分の準備というところで分からなかったこともあったと思いますけど、それを今年どう生かして、メジャーリーグでやれるかだと思います」と前向きに話した。

2年目の今年も渡米直後の10日(同11日)にブ軍のメジャー40人枠から外れ、自由契約となった。ジ軍に移籍したが、メジャー昇格の確約はない。「しんどいとかはないですね。僕自身こういう状況の中で、なんとかメジャー契約を勝ち取って、メジャーで1年間、貢献できるという姿を見せて、少しでも(ファンに)勇気を与えられたら」と、逆境に立ち向かい、挑戦していく姿勢を示した。