レンジャーズ有原航平投手(28)が、5回2/3を2安打無失点2四球6奪三振と好投。日本ハム時代の同僚でもある大谷翔平投手(26)との初対決を2打数無安打に抑え、今季2勝目(1敗)を挙げた。

大谷との初顔合わせは、1回無死一塁で実現した。試合前、ブルペンへ向かう際、互いに笑顔であいさつを交わしたものの、勝負となれば別だった。マウンド上の有原は、打席の大谷と視線を合わせようとはしなかった。「僕は見ないようにしてましたし、捕手のミットだけに集中していました」。結果は、カウント2-1から143キロの内角へのカットボールで一ゴロ併殺。ビデオ判定になる際どいタイミングだったが、理想的な形でアウトを重ねた。「この試合の最初のアウトで、2アウトを取れたのでホッとしました」。

4回の第2打席は、外角低めのチェンジアップを中堅最深部まで打ち返されたが、中堅ガルシアがフェンス際でジャンプして好捕。「スタンドに行くな、と思ってました。あのプレーはうれしかったです」。マウンド上でグラブをたたいて、味方の美技に感謝した。

大谷だけでなく、主砲トラウトも完璧に封じた。1、4回の両打席ともスプリットで空振り三振。「いい形で三振が取れて自信になります」。2回1死からは12打者連続凡退。6-0と6点リードの6回2死から四球と安打を許し、打席に大谷を迎えたところで交代。2試合連続で中4日登板でもあり、首脳陣が配慮し、77球で救援陣にバトンを託した。ウッドワード監督は、75~80球をメドにしていたことを明かした一方、「明らかにすばらしい仕事をしてくれた」と、当面は体調維持を優先し、球数を抑えていく方針を明かした。

昨年末、レンジャーズ入りが決まって以来、心待ちにしてきたのが打者大谷との対決。同地区のライバルでもあり、今後も勝負は続く。「すごくスイングも速いですし、何とか抑えられて良かった。同じチームでやってきた選手ですし、対戦できて良かったです」。大谷を抑えてつかんだメジャー2勝目も、忘れられない白星となった。

◆10年ぶり 有原がエンゼルス戦で6回途中を無失点に抑え、レンジャーズの先発陣はこれで3試合、計19イニング連続無失点。レ軍の先発陣による3試合連続無失点は11年7月以来。