「2番DH」で出場したエンゼルス大谷翔平投手(26)が、打った瞬間に本塁打と分かる豪快な2ランを放った。早くも今季10号で両リーグトップタイに再び浮上した。

1点先制した3回2死二塁、2番手の左腕フレミングの内角91・6マイル(147キロ)のシンカーを捉え、右中間スタンドへ運んだ。打球速度107・6マイル(約173キロ)で飛距離は428フィート(約130メートル)。ダイヤモンドをゆっくり回り、祝福する三塁コーチの手を力強くたたいた。

5月中の10号到達は、日本人初。これまでの10号到達日の日本人最速は04年松井秀喜(ヤンキース)の6月4日だった。

また、過去のシーズン10号の日本人最速は、19年に自身が記録した出場44試合、180打席目で、今季は30試合目、116打席で到達し、試合数、打席数ともに最速を更新した。

第1打席は空振り三振。1回1死、カウント1-2から先発の右腕マキューの低めスライダーをスイングし、三振を喫した。

6回無死の第3打席は、フルカウントからフレミングのスライダーに空振り三振を喫した。

第4打席は8回2死、3番手の右腕ストリックランドの89・7マイル(約144キロ)の速球を捉え、一塁へのゴロを放った。打ちとられた当たりだったが、打球が一塁に当たってバウンドが変わり、ラッキーな内野安打となった。この日2本目の安打で、今季9度目のマルチ安打をマークした。