エンゼルス大谷翔平投手(26)が、土壇場で勝負強さを発揮した。今季初の「3番DH」で出場したレッドソックス戦、1点ビハインドの9回2死一塁から逆転2ラン。9回以降ではメジャー初の決勝弾を放った。メジャートップタイに並ぶ12号は、レ軍が誇る盤石の守護神バーンズを打ち砕く起死回生の1発。5打数1安打2打点でチームの連敗を4で止めた。

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試合後、フェンウェイパークで観戦していたファンや子供たちから受け取ったボールに大谷がサインをする珍しい光景があった。翌日に本拠地アナハイムで試合を控えており、チームの移動で時間に余裕がない中でのファンサービスだった。今季のボストン遠征は今3連戦で終了。元祖二刀流のベーブ・ルースが活躍した聖地での戦いを、劇的な決勝弾とファンとのふれあいで締めくくった。