パドレスのダルビッシュ有投手(34)が、7回7安打1失点無四球5奪三振と力投し、今季5勝目(1敗)を挙げた。93球を投げ、防御率は1・75となった。試合後は、「そんなに良くなかったですし、体の状態が元気ではなかったですが、フォーム的には心配することはないと思います」と淡々と振り返った。

「デーゲームはあまり強くない」と話した通り、本来の調子ではなかった。1点リードの5回に投手ダンに適時打を許し、同点に追い付かれた。それでも、その後は走者を許しながら無失点に封じた。5、6回は、いずれも走者を背負いながら併殺でイニングを終了。スライダーへの意識が高い左打者に対し、速いカットボールを投げて狙い通り二ゴロを打たせて併殺に仕留めるなど、頭脳的な投球も光った。

快勝したパドレスは本拠地9連戦で9連勝を飾り、地区首位の座をがっちりキープした。「チームとしては最高。これ以上ないホームスタンドだったんじゃないかと思います」。本調子でなくても、最少失点で切り抜ける技量は、エースならではだった。