今季10度目の先発マウンドに上がったエンゼルス大谷翔平投手(26)が、3勝目を挙げた。「2番投手」のリアル二刀流で出場し、6回5安打1失点。6回にスクープに1発は浴びたが、逆転は許さなかった。

最大のピンチは4回。先頭のカンデラリオにセーフティーバントを決められ、続くカブレラにはスプリットが抜けて左腕への死球を与えた。無死一、二塁。だがH・カストロを左飛に仕留めると、ハースを82・7マイル(約133キロ)のスライダーで併殺に打ち取った。

この日は今季初めて観客動員100%で行う本拠地試合ということもあり、今季最多の3万709人のファン。スタンドからは多くの声援が飛んだ。大谷もボルテージが上がり、2回の味方の好守備では右腕を突き上げてガッツポーズをつくり、4回のカンデラリオのセーフティーバントには、ダイビングで打球に飛び込んでいた。

打撃成績は1打数無安打、2四球だった。

▼大谷が6回1失点で3勝目。前回先発からは中5日で、中5日で先発は今年の5月5日レイズ戦→11日アストロズ戦に次ぎ、メジャー2度目。日本ハム時代の16年にも9月7日ロッテ戦→13日オリックス戦の1度あるが、過去はいずれも勝ち負けなしで、中5日で白星は自身初めて。