エンゼルス大谷翔平投手(26)が、貴重な盗塁と激走でサヨナラ勝ちに貢献した。9回1死の第5打席、四球で出塁し、2死から今季12個目の盗塁を成功。2死二塁とし、4番ウォルシュの右前打で、二塁から三塁ベースを回って全力疾走でホームへ突っ込んだ。

間一髪セーフでサヨナラ勝ち。試合後、「回すしかないのは分かっていたので、そのまま行きましたけど、打球も強かったので、どうかなという気持ちはありましたけど、迷いはなかった」と振り返った。

この日は第2打席から2打席連続アーチで04年の松井秀喜(ヤンキース)以来、日本人野手で2人目の30号に到達。「1つ節目の数字ではあると思うので、打てて良かったかなというのはあるんですけど、トータルして試合を見たときは最後の盗塁と、セカンドからの走塁の方が価値があるかなと思ってます」と充実感をにじませた。

試合前には6月の月間MVPが発表され、大谷が初受賞。球場ではファンから「MVP!MVP!」と大歓声が鳴り響き、シーズンMVPへの期待も膨らむ。「プレッシャーに感じるというよりは素直にうれしい感じで、打ってやろうという気持ちで打席に入れるので、個人的にはすごく有り難いなと思ってます」と感謝の気持ちを示した。