エンゼルスのマドン監督が大谷翔平投手(27)をツインズ戦のスタメンから外し休養を与えたことで、地元メディアからは球宴の影響を指摘する声が出た。

MLBでは、ホームランダービーに出場すると打撃フォームを崩し不調になるというジンクスがあり、後半戦に向けて体力を温存するために出場を辞退する選手も多い。大谷と本塁打王を争うブルージェイズのウラジーミル・ゲレロ内野手(22)も、その理由で出場要請を受けたが断った。オールスター戦自体、期間中は休養しリフレッシュする選手がいる一方で、出場する選手はほとんど休養がないまま後半戦に入ることになる。

大谷は後半戦ここまで6試合で24打数4安打の打率1割6分7厘、1本塁打、4打点と苦戦。試合前のマドン監督のオンライン会見では、地元メディアから「打撃を崩しているのはホームランダービーの影響があると思うか?」「後半戦のスロースタートは、球宴が関係しているのか?」などの質問が飛んだ。

マドン監督は「答えは分からない」と何度も繰り返しつつ、1つの可能性として対戦相手とのかねあいを指摘した。エンゼルスは後半戦に入り、マリナーズ、アスレチックスと対戦してきた。同監督は「シアトルとオークランドは、我々に対して非常にいいピッチングをする。特に、左打者に対しては、かなり強い。私はそれが苦戦した理由だと思う」と分析した。

この日も相手先発が左腕J・A・ハップ(38)であるため、休養させた。大谷とともに球宴に出場した左打ちの一塁手ジャレド・ウォルシュ(27)も後半戦は打率1割8分5厘と苦戦しており、この日休養を与えられた。