ヤンキースの新人アンドリュー・ベラスケス遊撃手(27)が、地元ブロンクスにある本拠地ヤンキースタジアムでメジャー初アーチをかけて故郷に錦を飾った。

MLB公式ウェブサイトによると、ベラスケスは打席に立つたびに観客席から「初ホームランを打つにはライト線を狙え」と大声をかけられていたという。第3打席まで無安打だったが、8回の第4打席に入る前に「言われた通りにやってみるか」と考え、初球を振り抜いた。

92マイルの速球をとらえた打球はライナーで右翼スタンドへ。テレビカメラはその直後に客席の両親と祖母、きょうだいらが涙を流しながら拍手し、声を上げる姿を映し出した。

同選手はブロンクスで育ち、2012年ドラフトでダイヤモンドバックスの指名を受けて入団。その後18年にレイズでメジャーデビューを果たし、インディアンス、オリオールズを経て今季よりヤンキースの一員となっていた。

チームメートのジャンカルロ・スタントン右翼手は、「この地で生まれ育った選手がここでホームランを打つなんて、自分には想像もつかない。これこそ夢が現実になった瞬間だし、その場にいられて楽しかった」とコメントした。