パイレーツ筒香嘉智外野手(29)が「6番右翼」でスタメン出場し、メジャー2年目で初の逆転サヨナラ3ランを放った。

1-3と2点を追う9回1死一、二塁の場面で、カージナルスのクローザー、レイエスの内角への時速89マイル(約143キロ)のスライダーを右翼場外へ今季5号となる豪快なアーチを運んだ。「とにかく強い打球を打ちにいくことを考えました。すごくうれしいです」。ホームに生還する際は、ヘルメットを放り投げ、チームメートからペットボトルのシャワーで出迎えられた。

0-1と1点を追う4回1死満塁の第2打席には、左翼へ一時は同点となる犠飛。この日は3打数1安打4打点と、チームの全打点を挙げた。

「このピッツバーグでチームに貢献できて非常にうれしく思います。チームメート、スタッフが声を掛けてくれて。やりやすい環境を作ってくれて感謝しています」。

パイレーツ移籍後は、13試合、27打数9安打11打点、打率3割3分3厘で、9安打中8本が長打(本塁打5、三塁打1、二塁打2)と、持ち前の長打力を存分に発揮。「精いっぱい、毎日できることをハードにやっていきたい」と、残りのシーズンへの抱負を口にした。

▽パイレーツ・シェルトン監督(筒香について)「とてつもなく印象的だ。日本ですばらしい実績があって、メジャーではつまずいたが、マイナーで練習して修正してきた。我々はその恩恵にあずかっている。(パワーの理由は)体のコア(核)の強さだろう」