右肩動脈瘤(りゅう)の手術を受け、離脱していたレンジャーズ有原航平投手(29)が5月8日以来、約4カ月ぶりにメジャーへ復帰。3回1/3を投げて1安打1失点無四球3奪三振と好投した。勝敗はつかなかった。「本当に無事に投げられて、すごくうれしいです」が、試合後の第1声だった。

ブランクを感じさせない、軽快なテンポのプレートさばきだった。

立ち上がりの初回、空振り三振で好スタートを切ると、右飛、空振り三振と無失点に封じた。

続く2回は、中飛、遊飛、三飛といずれもポップフライで3者凡退に仕留め、3回は中飛、一ゴロ、見逃し三振と、3イニングをパーフェクトに抑えた。

4回も続投し、1番ジョーを三邪飛に抑えて10者連続凡退。続く2番ロジャースにフルカウントから中堅越えのソロ本塁打を浴び、5-1とリードした状況でマウンドを譲った。

「3イニング、または50球前後」の予定通り、球数は47球だった。「体も問題なく、球のキレも良かったと思いますし、あとはもう少しスピードが出て来ればと思います」。

試合後のウッドワード監督も「本塁打を打たれたが、そこまで10者連続凡退。とてもとても良かったし、これが我々がシーズンで期待していたもの。とても心強い」と、高く評価した。

公式戦は残り1カ月。有原は「何も気にせずに投げられましたし、手術をさせてもらって良かった」と話す一方、「思ったより疲れたなと思います。次に向けてしっかり準備したいと思います」と、終始笑顔で復帰戦を振り返っていた。