MLB公式サイトは11日、同日の試合終了時点における今季と昨季の成績を比較し、各カテゴリーで最も成績が向上した7打者、4投手をピックアップ。バレル率に関しては、エンゼルスの大谷翔平投手が最も向上を見せたと述べた。

バレルとは、打球の初速が98マイル(約157・7キロ)以上、打球角度26〜30度で打球を放ったときの指標。統計によるとこれが最も安打になる確率が高いとされている。このバレルで打つ確率をバレル率という。

MLBのデータサイト「baseball savant」によると、大谷の昨季の平均バレル率は10・7だったが、今季は11日時点で23・2で12・5%アップ。同サイトは「メジャートップの本塁打を放っているだけでなく(スタットキャストでデータが記録されるようになった2015年以降では)、アーロン・ジャッジが17年に記録した25・7に次いで、メジャー歴代2位のバレル率だ」とコメント。「今季の大谷は別の惑星にいる」と驚きを示した。

なお、ハードヒット率(約152・8キロ以上の球を打つ確率)では、ジョーイ・ボット内野手(レッズ)が平均35・7%から53・5%と最も伸びを見せ、空振り率では、マット・オルソン内野手(アスレチックス)が11・9%下げ、最も改善を見せた。速球の速度ではジョシュ・ヘイダー投手(ブルワーズ)が約2・7キロというトップの改善を示したという。