15日から始まるアストロズとのア・リーグ優勝決定シリーズを前に、レッドソックスのアレックス・コーラ監督が不正に関与した過去を「申し訳なく思う」と、心境を告白した。

アストロズは2017年にワールドシリーズ優勝を果たしているが、その後組織的なサイン盗みをしていたことが発覚。当時アストロズのベンチコーチだったコーラ監督は、疑惑が発覚した19年の時点ではレッドソックスを率いていたが、アストロズで不正を主導していたことが問題となり、20年1月にレッドソックスの指揮官を解任された。

だが、コーラ監督は同年11月にレッドソックスに復帰。昨季負け越したチームを立て直して地区シリーズではレイズに2試合連続のサヨナラ勝ちを収め、3年ぶりの優勝決定シリーズ進出を決めた。

同監督は、古巣アストロズとの対戦を前に「正直、良いタイミングでチームが波に乗ってきたと思う。ここまでの道のりは問題ではない。重要なのはこれからどう戦うかであり、われわれはその準備ができている」と自信を示した。

レッドソックスは第3戦でアストロズをホームに迎えるが、その際に観客が見せる反応について問われると、アストロズがやじを飛ばされたら居心地悪く感じるだろうとし、責任の一端はサイン盗みに関与した自身にあるとコメント。「過ちを犯したことを申し訳なく思う。私はその責任を感じながら生きている。彼らがブーイングを受ける時に私もその場にいることを思うと気まずさを感じる。私も不正に関与した1人だからだ」と話した。(AP)