大谷くん、熱狂をありがとう! エンゼルス大谷翔平投手(27)が15日、都内の日本記者クラブで会見を行った。メジャー4年目は打者で打率2割5分7厘、46本塁打、100打点。投手では9勝2敗、防御率3・18、156奪三振と、歴史的な二刀流シーズンを実現させた。会見では「もっとやれる」と、来季以降について語った他、結婚観など野球以外の質問も含め、12のテーマについて真摯(しんし)にこたえた。

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-今年は楽しかった一方で、昨年までは故障との闘いでもあった。右肘のトミー・ジョン手術、2年目は左膝の手術、3年目は右前腕を故障した。どのようなケアをして、今シーズンの活躍につなげたのか。気持ちが折れることはなかったか。今だから語れる話は

大谷 ちょっと質問が長かったので(笑い)、何から答えていいのか分からないですけど、ケガはやっぱりしていたので、精神的にきつい時もありましたけど、それでも必ず投げられるようになると、執刀してくれたお医者さんもそうですし、毎日付き添ってくれたトレーナーもそうですし、必ずよくなると思って、不安はありましたけど、焦りはなかったですかね。今だから話せる話は特にないかなと(笑い)。

-メンタルをどのように整えていた。落ち込んだり、愚痴などは言わないのか。どのように解決する?

大谷 もちろん落ち込んだりしますし、今年の最後の方なんかやっぱり、メジャーに行ってからも一番、精神的にというか、チームの勝ちもついてこないですし、ポストシーズンというその先の戦いも見えてこない中での戦いが多かったので、精神的にきつい場面というのは、後半の方がこう、多かったので、もちろん落ち込みますし、打てない、打たれたとか、そういうのも落ち込んだりすることはあるので、毎日、毎日、メジャーリーグの場合は連戦、連戦ばっかりなので、毎日、毎日、試合があって、良かった、悪かったという結果が必ず出てくるので、毎日、今日はここが良かったな、ここが悪かったなっていうのが、出てくることっていうのは、すごい幸せなことじゃないかなと思っているので、そういう普通の生活では味わえないというか、そういう経験をさせてもらっていること自体、すごいうれしいことだと思ってますし、試合に出るからこそ、そういうのがあるのであって、今までケガしているときは出られないこともあったので、落ち込むことも含めて、いい1年だったなと個人的には思ってます。

-故障して、復帰して、また故障して、復帰しての繰り返し。うまくいかないことも多かった中、その度に立ち上がる原動力となったものは何か

大谷 一番はやっぱり球場に足を運んでくれているファンの人じゃないかなと思うので、それは結果出る、出ないにかかわらず、来てくださるファンの人もいるし、そういうファンの人が喜んでいる姿を見たいなというのが一番かなと。あとは自分がやっぱり、こうなりたいなと思った目標に対して、やっぱり諦めきれない気持ちがそうさせてくれるのかなと思うので、日々の練習もそうですけど、やっぱりそういう、目標がそういう気持ちにさせてくれるのかなと思ってます。

-気持ちの面で、考え方を変えたことは

大谷 考え方を変えるということはないですね。ただ、ケガも続いてましたし、去年もいいシーズンとは言えるシーズンじゃなかったので。この先、多くのチャンスをもらえる立場ではないなというのが1つ、大きく違うところかなと思うんですけど、そんなにメンタル的に変えたところはないですかね。ただ、試合に出てれば勝ちたいなと思うのが普通ですし、チーム的に苦しい状態が続いていたので、そこに対して、より勝ちたいなという気持ちは毎年、毎年、高くなってきているかなと思います。

-2つやることに関して、何か今までと変わった

大谷 変わらないですね。ただ、1年目やるにあたって、懐疑的な声はありましたけど、やっぱりアメリカの方が受け入れてくれる器というか、そういうのは広いなと感じたので、どちらかというと日本の1年目の方が、なんというか、幅としては狭かったかなという印象が強いので。今は何も気にすることなく、あとはもう自分が結果を出すだけなので、そういう意味では変わったかもしれないですけど、特に大きく、何かを変えるということはなかったと思います。

-2つ、これから先も続けていきたい

大谷 そうですね。ここまで頑張ってきましたし、もっともっと高くいけると思っているので、まだまだ頑張りたいと思っています。