カージナルスのノーラン・アレナド内野手(31)が顔付近に危険な球を投げられ、ベンチ全員総出の乱闘騒ぎになった。

8回裏にメッツ右腕ロペスから顔付近へ94マイル(約152キロ)の球を投げられ、激怒しながら叫ぶと両ベンチから選手全員が飛び出し、怒鳴り合いとつかみ合いの乱闘に。その直前の8回表にメッツのJ・D・デービス内野手(29)が左足首に死球をぶつけられており、アレナドが報復を受けた形だった。

激しいもみ合いで地面に転がりながらやり合う選手もおり、メッツのピート・アロンソ内野手(27)はあまりの興奮ぶりで球団スタッフから抑えられる場面もあった。アレナドとカージナルスのクラップ一塁コーチが退場処分となった。

試合後、アレナドは「どれだけ顔に近かったか分からない。高めにきた。故意に投げてきたとは言わないが、あの球速では問題だ」と話した。

メッツは今季、メジャーで最も多くぶつけられており、デービスの死球で今季19度目。チームの顔であるアロンソは前日27日にヘルメットにぶつけられており、今季2度も頭に死球を受けた。ショーウォルター監督は「我々の選手も頭にぶつけられたが、黙って一塁へ行ったよ」と話した。