このところ調子を落としているカブスの鈴木誠也外野手だが、カブス側はあまり気にしていないようだ。MLB公式サイトは、長いシーズンの途中で経験する“産みの苦しみ”の兆候だとし、デービッド・ロス監督らのコメントを伝えている。

デビュー直後から好成績を挙げ、センセーションを巻き起こした鈴木。同サイトは4月7日から19日にかけての成績が43打席で打率4割1分4厘、出塁率5割8分1厘、長打率8割9分7厘だった一方、19日から5月4日にかけては53打席で打率1割5分7厘、出塁率1割8分9厘、長打率2割3分5厘と低下したとつづった。前者の期間では本塁打を4本記録したが、後者では0本となっているとも指摘した。

鈴木自身も現在のコンディションはあまり良くないとコメントしているが、カブス側はあまり心配していない様子。ロス監督は「誰もが、『鈴木がMLBに旋風を巻き起こしている』と驚いたはず。今はリーグ全体で修正が行われている。彼も投手陣に適応するために同じようなことをしている」と話した。

また、カブスのグレッグ・ブラウン打撃コーチも鈴木について「シーズン終盤には、期待された数字に向かっているだろう」とし、自分のプロセスを着実に進めていくことや準備の仕方が重要とコメント。「彼は素早く判断を下すことができる。打席では、さまざまな情報を非常に良く理解し処理していると思う」と述べた。