ヤンキースのジョシュ・ドナルドソン内野手が26日、自らの“ジャッキー”発言を巡って、ジャッキー・ロビンソン氏の家族に謝罪した。一方で、差別的な意図はないとこれまでの主張を繰り返した。

騒動の発端は、ドナルドソンが21日の試合中にホワイトソックスのティム・アンダーソン内野手を黒人初のメジャー選手ロビンソン氏にちなんで「ジャッキー」と呼んだこと。アンダーソンら黒人選手にとってロビンソン氏は敬愛する存在であり、その偉大な選手の名前をちゃかすように呼んだとして、アンダーソンはその行為を無礼と非難。挑発の意図があったとしていた。

こうしたなか、ドナルドソンはエージェントを通じて声明を発表し「レイチェル・ロビンソン夫人とジャッキー・ロビンソン氏のご家族に、今回のことでご心痛をおかけし、謝罪いたします。ジャッキーは真のアメリカン・ヒーローであり、私はその名前を何よりも尊敬しています」と述べた。

同選手はそのほか「私はティム・アンダーソンの球界への功績に最大の敬意を抱いています」とした上で「この週末ずっと述べてきたとおり、私はティムを不快にさせたことを本人に詫びています。あの発言は過去数年間のやりとりに基づいたもので、誤解がありました。その見解は変わっていません。差別的な意図はまったくありませんでした」と、これまでの立場を貫いた。

なお、米大リーグ機構(MLB)はドナルドソンの発言を不適切なものとして1試合の出場停止と罰金処分を科したが、同選手は異議申し立てを行っている。(AP)