ドジャースのリポーターを務めるデービッド・バッセイ氏がブルワーズのホームで名物の巨大滑り台に乗り、手首2カ所骨折などのケガを負ったことが分かった。

バッセイ氏は17日にブルワーズのホームで行われたドジャース戦で、試合前に球場の左翼スタンドに設置された滑り台「バーニーズ・シャレー」にトライ。ブルワーズが本塁打を放った際に同チームのマスコット、バーニーが滑り降りてくるもので、バッセイ氏は“乗り心地”をリポートしようとした。

バッセイ氏は勢いよく滑り降りたものの、最後は台から放り出される形となり、滑り台の正面に設置されていた壁に激突。このクラッシュで右手首2カ所を骨折し、肋骨(ろっこつ)6カ所にひびが入ったという。バッセイ氏は手当てを受け、5回にはスタジアムに戻ったものの、腕にギプスをはめた痛々しい状態でのリポートとなった。

バッセイ氏は収録のために2回滑り降り、1回目は問題がなかったとコメント。だが、2回目は「最初よりもはるかにスピードが出たんだ。しまいには、もうコントロールできない状況になった」と明かした。翌日も現場に出たが、地元に戻ったら手術を受けることになるという。

ドジャースはこの日、オースティン・バーンズ捕手の本塁打などで2-1の勝利。ギプス姿で試合後インタビューを行ったバッセイ氏に対し、バーンズは「あのホームランをささげるよ。滑り台で事故があったと聞いていたから、今日はみんな、あなたのために頑張ったんだ」と話した。ブルワーズのマスコット、バーニーは“事故から0日目”と書かれたボードを持って登場し、バッセイ氏にお見舞いの花束を手渡した。なお、その際に“そんなに難しくないよ”と記された「滑り台使用マニュアル」もプレゼントしていた。(AP)