エンゼルス大谷翔平投手(28)とヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)のMVP論争が過熱する一方だ。MLB公式ツイッターは9日(日本時間10日)までに「2人の特別な選手が特別なシーズンを送っている」と大谷とジャッジの成績を書き込んだイラストとともに投稿。「あなたはどちらをMVPに選ぶ?」と問い掛けた。

米スポーツ専門テレビ局ESPNでは、大物スポーツキャスターのジョー・バック氏が登場し、MVPのテーマで語った。同氏は「オオタニは昨季MVPで、今季も同じように、今まで見たこともないレベルの活躍をしている。投手に専念すればジェイコブ・デグロム(メッツ)級。そして打者としてパワーもあり足もある。信じられない。素晴らしい選手」としながらも「しかしMVPはジャッジだ。チームは首位だが、彼がいなければその位置にはいられなかった。しかもマリスの本塁打記録まであと6本と迫っている」と意見を述べた。

一方「ジ・アスレチック」ではポッドキャストで専属記者が激論。マーク・カリグ記者が「ジャッジの数字はすごい」と成績を読み上げると、グラント・ブリスビー記者が「それはクレイジーだ。で、防御率はいくつ?」と応戦。同記者は「ジャッジは称賛したい。だがオオタニはあらゆる記録を破っている。彼が一流の打者で一流の投手である限り、他の選手にMVPを与えることは考えられない」と主張した。