今季いっぱいでカブスとの契約が満了となり、退団濃厚と目されているウィルソン・コントレラス捕手が、3万人以上の観客から大喝采を受け「ここは本当に特別な場所」と感激のコメントを残した。

2016年からカブス一筋でプレーしてきたコントレラスは、1年目にワールドシリーズ制覇を果たし、オールスターには3回選出。ホーム最終戦のこの日は、初回の第1打席から3万29人の観客から大声援を受けた。8回に四球で出塁した後、代走のアルフォンソ・リバス選手と交代したときには、ひときわ大きな喝采を浴びた。

コントレラスは9月上旬に左足首のケガで負傷者リスト入りしていたが、27日に復帰。今季ホーム最後の連戦に間に合った。観客から大声援を受け、同選手は「本当に大きな意味がある。このために今週、チームに戻ってきたんだ。今後のことは分からないし、これがカブスで最後の試合になるかもしれなかったから。やり直せるとしても同じことをした。球界随一のファンがいるし、彼らがここを特別な場所にしてくれているからね」と話した。

試合終了後にチームがファンに挨拶した際、最後までフィールドに残り、観衆に手を振りながら胸を拳で叩いてみせたコントレラス。「リグリーフィールドは本当に特別な場所。ここに来たときから、自分の生涯のホームになるんじゃないかと思っていた。キャリアの節目を迎えたけど、まるで夢みたいだ」と思いを語っていた。(AP)