キューバから亡命しメッツなどで活躍したヨエニス・セスペデス外野手(34)が、来春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にキューバ代表として出場することについて、思いを語った。キューバ出身のヤニス・エストラーダ記者が25日(日本時間26日)、ツイッターで伝えたもので、ドミニカ共和国の冬季リーグに出場しているセスペデスが、現地メディアの取材に応じたという。

キューバ代表には亡命して米国でプレーする選手が複数、WBCの予備登録50人に名を連ねており、セスペデスもその1人。キューバ国内でプレーしている選手からは、亡命選手の加入に反発の声も上がっていると伝えられている。

セスペデスは「米国でプレーしているキューバ選手の参加に関し、多くの議論が起こっていることは知っている。大騒動になっている。しかし私は政治的な理由でキューバを去ったわけではなく、自分の夢を追い掛けるためだった」と話し、「米国での現役生活を終えたら、国の代表としてもう1度ぜひプレーしたいと以前から思っていた。打診がきたとき、二つ返事で引き受けた」と明かした。

セスペデスは2012年にアスレチックスでデビューし、メジャーでプレーしたのはメッツに所属した20年が最後。8年間で通算打率2割7分3厘、165本塁打、528打点をマークし、球宴に2度選出された。キューバ代表にはホワイトソックスのヨアン・モンカダ内野手(27)、ルイス・ロバート外野手(25)らも予備登録50人に入っていると伝えられている。