アスレチックス藤浪晋太郎投手(28)は、オープン戦3試合目の登板で、4回途中まで4安打4失点3四球7奪三振の内容だった。試合後の一問一答は以下の通り。

 

-今日のテーマは

「個人的には変化球を多く試せたらいいな、カウントを作っていければと思っていた。変化球は良かったけど、逆に初回はストレートが定まらなくて、どうしようかなと思った。途中から修正できたので良かった」

-立ち上がりはメカニックに問題があったのか

「そうですね。立ち上がりは難しい。その中でうまくはまらない中でどうしようというところだった。うまく立ち上がれなかった」

-初回、ムスタカスの3球目に99マイル(約159キロ)が出た

「球速はあまり気にしてなかったけど、出るに越したことはない。もう少しコマンドというか、いいところに投げ切れたらより良かったかなと思います」

-2回からは修正

「どうしても力んだり、良くない時は三塁側に(上体が)倒れていきがちというか、若干クロスステップするところが良くない方向に出る。それが1イニング目にちょっと…。1イニング目の途中では気づけなかったんですけど、2イニング目からはそのへんを修正できた」

-オープン戦登板は残り2試合

「今日、自分側が発信するピッチコムを初めて使った。もうちょっと使い方とかタイミングとかを…。後は今日出た課題で言うと、フォーシームが序盤良くなかったので、立ち上がりからしっかり投げたい。しっかり立ち上がりからピシッと投げて、ゲームを作れるようにストライク先行で行けたらいいかなと思います」

-課題と収穫

「初回が良くなかった。どうしようかなと思ったぐらいで。何をチョイスしようかなとマウンドで思っていたくらい良くなかったんですけど、それがあったから2イニンク目に修正できた。とりあえずオープン戦なので良しとしておきましょうか、という感じですね」

-スライダーの使い方が効果的

「スライダー系はカッターも2種類あって、スイーパーと投げ分けている。その辺りが使えたからこそ立ち直れたと思います。メカニックの部分もそうですけど、苦しい時にどうゲームを作るかだと思うので、そのへんは良かったかなと思います」

-今回は中5日の調整

「そんなに違和感はないというか、疲労とかはなかったですね」

-5番ムスタカスとの対戦

「打たれたのはむちゃくちゃ甘かったかといえばそうでもない。まあ、しっかり打たれましたね。確かスプリットだと思います」

-三塁側に上体が倒れる部分は自分で気付けたのか

「自分で、です。自分が悪くなるポイント、良くなるポイントがメカニック的には何個かあるので。マウンド上でそんなことはまったく考えないで投げられる日が1番いいんですけど、そんな日ばかりじゃない。引き出しの中で何とか修正できたかなというところです」

-長いイニング間は

「シャドーはしないですね。日本と違ってベンチ前でキャッチボールができないので、プライムボールを投げたりはしますけど、その中でちょっと意識するとか、それぐらいですかね」

-修正ポイントはステップか

「ステップの位置自体は変わらないですね。入れ方とか足の出し方とか、感覚の問題なので(表現するのは)難しいですね」

-この時期に159キロ

「暖かいですしね。日本のこの時期のオープン戦だと寒い日は10度ちょっとの日とかもあったりする。気温さえ暖かければ出るかなというぐらいで」

-スピードガンと競争していない

「そうですね。100マイル出したらアウトを取ってくれるのなら毎球100マイル投げますけど(笑い)。そうではないんで。それをコントロールできてこそだと思いますし、球速よりももう少し大体でいいんで、フォーシームで4分割ぐらいの投球ができたら、もっと楽に投げられるのかなと思います」

-99マイルはストライクにも見えたが…

「若干辛いのかなと…。前回登板で取ってもらってた球がボール、ボールという感じだったので、ちょっと日本の審判っぽいなという感じで投げていました。でも、審判がボールと言ったらボールなので。ボールゾーンをストライクと言ってくれることも多々あるんで、それはその時の運じゃないですけどね」

-一番の収穫は

「スイーパーは良かったですね。日本ではあまり投げていない球だったんですけど、スイーパーは何球か、三振を取った球とかは良かったかなと思います。いいやつがあって、これは使えるなと思った。それは収穫でした」

-ダルビッシュも大谷も使う球種

「スイーパーは有効ですね。やっぱりバットが下に入る選手が多いので、横に噴き上がるスライダーは有効になってくると思います」

-曲がりが大きい

「結構曲がってると思います。特に投げ方を変えてるというわけではない。日本にいる時から、ボールが違うのと握り方を変えたぐらいです」