ヤンキースの先発右腕ドミンゴ・ヘルマン(30)が登板中の粘着物質検査で異常が確認されたが結局おとがめがなく続投したため、ツインズのバルデリ監督が抗議し退場処分を受けるハプニングが起こった。

ヘルマンは1回先頭から9者連続アウトを取り、そのうち6人から三振を奪う快投を披露。3回途中に一塁塁審が粘着物質のチェックをしたところ、右手が粘ついていたという。ヘルマンが「これはロジンだ」と不正ではないことを主張したため、審判はイニング間に手を洗い粘つきを取るよう注意した。4回に再びマウンドに上がったヘルマンの右手を検査したところ、まだ小指が粘ついていた。審判が「手を洗えと言っただろう」と言うと「洗った」と答えた。審判団が集まり、それが投球に影響を及ぼす粘着物質であるかどうか相談。結局、不正ではないと結論を出したため、ヘルマンは続投となった。

それにツインズのバルデリ監督が激怒して抗議し、すぐに退場処分。試合後は「審判の判断に納得いかない」と怒りがおさまらない様子だった。