ヤンキースの指名打者アーロン・ジャッジが16日の試合前に、前日のブルージェイズ戦でサイン盗みの恩恵を受けたのでは、との疑惑に憤りを示した。ジャッジはこの日、2本塁打を放っていた。

問題とされているのは8回のシーン。ジャッジはこの回に10号を放ったが、その打席で一瞬、横目で何かを見ていた。すると、ブルージェイズの地元トロントの中継局はそのシーンに注目。スローモーションでリプレーするなどして“疑念”を示していた。

ジャッジはその指摘に憤りを感じたとコメント。「これに関しては言葉を選ばなくてはならないが、発言を記録されないようにするつもりだ」と話した。なお、ジャッジの打席中、アーロン・ブーン監督がストライク判定に異議を申し立てたことで球審から退場処分を言い渡されるというシーンがあった。ジャッジは15日の試合後にこの件に触れ、球審を怒鳴りつけて自分の集中を妨害しているのはチームメートの誰なのか確認しようとダグアウトに目をやったのだと話していた。

だが、ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督はこの説明に納得していない様子。ジャッジが素晴らしい打者で勝つことだけを考えていることは分かっているとした上で「ただ、自分がバッターボックスにいるときにダグアウトのことを気にするというのは、少しおかしいと思った」と話している。(AP)