エンゼルス大谷翔平投手(28)が、「3番DH兼投手」で出場し、カード3連戦の勝ち越しに貢献した。
投手では6回99球で2安打1失点。勝敗はつかなかったが、9奪三振をマークする力投で流れを引き寄せた。打者では3打数1安打だった。
チームは1番モニアクの2点適時打で7回に勝ち越し、最後は守護神エステベスが締めた。ア・リーグ中地区首位のツインズを相手に2勝1敗。5カードぶりに勝ち越しを決めた。
大谷の試合後の主な一問一答は以下の通り。
-カットボールで3三振。ゲームプランか
プランもありましたし、感覚も良かったので。
-スプリットの割合が例年よりも減っているが、今日は初回、多かった
投げたいと思ったので投げただけ、って感じなので。その前まではスライダー投げたかったから投げただけって感じでしたし、それだけかなと思います。
-ここ最近、本塁打が多かったが、どう修正した
ホームランになるかどうかは、あまり左右できないので、強く振らせないのが一番ですし、今日も2本打たれましたけど、その1本が点にはつながっているので、そこはやっぱり。先頭の四球だったりとか、よくないところはあったんじゃないかなと思います。
-試合開始の直後、先頭の四球から落ち着けたのは
プレーボールの1人目というよりは、イニングの最初の1人目が四球になると、全員ストレスを感じるので、自分もそうですけど、そこはやっぱり、いらないところかなと思います。
-2番コレアに適時二塁打を打たれたが、その前には同じスイーパーで空振り
ボールゾーンでいいかなと思って投げましたけど、インゾーンに入っている分、しっかりコンタクトされたっていうところかなと思いますし、賢い打者だと思うので、打席の中でもいろいろ変えてきてますし、そこに対応しきれなかったかなと思います。
-地区首位のチームにカード勝ち越した
昨日もいい試合でしたし、負けはしましたけど、勝てるチャンスは十分にあったんじゃないかなと思うので、そういう試合を1つでも多くとれれば、まだまだ全然チャンスはあるんじゃないかなと思います。
-今日の空振り数22は、一番のプラス要素か
狙い球が外れた時にしっかり空振りをとるのが一番大事ですし、そうなったときにファウルで粘られるかどうかは大きな違いだと思うので、空振りになっているのはいいことかなと思います。球自体の動きもいいですし、あとはスポット(制球したコース)も良かったんじゃないかと。
-カットボールが縦に変化していた。狙いは
カット表記になっているだけだったりするので。それは(球場の)トラックマン次第かなというか、動きを変えながら投げていたりするので。カット表記になっていても違う球種の場合もありますし、スプリット表記でもシンカーの時があるし、シンカーの時でもスプリットの時もあるし、という感じかなと思います。
-四球が増えているのは技術的な問題か、ピッチクロックの影響か
どうですかね。いろいろ異論はあると思いますけど、一番は動き的な問題じゃないかなと思うので。ただ投げているボールは例年よりいいですし、1球1球の動き的には良かったりはするので。そこは速い球を投げる投手はコマンドとしてもブレがちですし、逆に言えば、そこを両立できる投手がいい投手ではあるので。そこはいいところを探していくというか、またはどっちも伸ばしていくような、そういう動きができれば。まだまだ発展途上だなと思うので、全球種を伸ばしていけるなと思います。
-2回、3回と球数が増えたが、6回まで投げ切った。意識したところは
球数を見ながら抑えるところは抑えて。最後に3つ三振をとって流れをしっかり止められたのは良かったかなと思います。
-去年と比べてチームの状況をどう感じているか。
まずはノーチャンスで負ける試合が少ないと思うので。そこはいいんじゃないかなと思いますし、最後まで接戦で諦めない姿勢が出ているのはいい雰囲気だからかなと思うので。昨日も負けましたけど勝てるチャンスは十分にあったと思う。そういう試合を拾えれば、もっともっと勝ち星がついてくるかなと思います。
-立ち上がりで、意識したことは
一番は球種のパーセンテージだったり、バランスであったりとか。それは初回に限らず、6回まで投げましたけど、それまでの自分のデータをちゃんと見たりするので。この球種のパーセンテージを伸ばした方がいいなとか、そういうところは意識していました。