アスレチックス藤浪晋太郎投手(29)がわずか4球でメジャー2勝目を手にした。

1-1の同点で迎えた9回表2死走者なしから登板。2年連続30本塁打の主砲ライリーに全球直球勝負を選んだ。1ボールから内角100マイル(約161キロ)で見逃しストライクを奪うと、最後は2ボール1ストライクから内角高め98マイル(約158キロ)で詰まらせて捕邪飛。打線が直後の9回裏1死満塁で三ゴロ野選の間にサヨナラ劇を完成させ、12日レンジャーズ戦以来となる2勝目(4敗)が転がり込んだ。

相手はナ・リーグ東地区首位に立つブレーブス。捕手のランゲリアーズは全4球とも真ん中に構え、自然に散らばった球で押し切った。走者なしでもセットポジションから始動し、以前と比べて間をワンテンポ増やしたフォームが徐々になじんできている。走者なしからのセットポジション投球は22日マリナーズ戦から。間合いにも微修正を加えた27日アストロズ戦からは3試合連続無四球だ。

チームは11連敗から今季2度目の2連勝。コッツェー監督も「我々のブルペンは流動的だが、藤浪らがとても成功している」と納得する。防御率はまだ12・00だが、新スタイルから巻き返しを図る。