【アナハイム(米カリフォルニア州)8日(日本時間9日)=斎藤庸裕】カブス鈴木誠也外野手(28)とエンゼルス大谷翔平投手(28)の、ほんわか対決3連戦が終わった。

各試合のウオーミングアップ中から“前哨戦”を繰り広げていた仲良し2人。3戦目の試合後、鈴木が明かした。

「あいつ、ふざけてます、本当に。おちょくられてます、完全に。言っておいてください(笑い)」

連戦中、大谷からニヤニヤと魚(スズキ)釣りパフォーマンスを見せられた。パクっと釣られて笑わせたが、やられっぱなしではいられない。「翔平がいきなり一発目にやってきたんで、今日は釣ってやろうと。やり返しました」と反撃しつつ「すごく面白い人なので。僕も乗らせてもらってます」と笑った。

メジャーでは大谷が6年目で先輩だが、同じ94年生まれの同学年。2年目の鈴木は「やっぱり(打席で)雰囲気ありますよね。大きいですし、『わぁ~』って思いましたけど、僕はあいつの本性を知ってるんで(笑い)。バッティング教えてって言っても全然教えてくれないんで、『ケチ谷』って呼んでます」とニヤリ。密な関係性を明かした。

この日のエ軍の試合前練習では、入団会見で「マイク・トラウト、アイラブユー」と話して同じ背番号27を選ぶほど憧れたトラウトと初対面した。「いろいろ聞きたかったけど、緊張してそれどころじゃなかった。うれしかったですし格好良かった」。魅力を問われ「足も速くて全部そろっている選手を昔からずっと目指してきた。プレーを見ながら、体もそうですし、トレーニングも含めて、ああいう選手になりたいと。そこが一番」と熱く語った。

試合では第2打席に右中間へ二塁打を放つなど2安打と7試合ぶりのマルチ安打。今カード3連敗にも「次のカードからしっかり勝てれば」と前を向いた。見て、感じた経験が、何よりも財産となるに違いない。

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