エンゼルス大谷翔平投手(28)が「2番DH兼投手」で出場し、またまたサイクル安打に王手をかけながら、4年ぶり2度目の快挙達成はならなかった。

3回2死一塁の第2打席、真ん中付近に入ってきたカスティーヨのチェンジアップを捉え、中越えに運んだ。0-2から同点とする17号2ランは打球速度112・9マイル(約182キロ)、角度30度、飛距離440フィート(約134メートル)だった。

登板日の本塁打は5月15日のオリオールズ戦以来、今季2度目。初回に2点先制を許したが、自らのバットで取り返した。

第1打席は1回1死、6球目のスライダーを打ち損じたが、三塁線へボテボテのゴロが転がった。三遊間寄りに守っていた三塁手スアレスに捕球されたが、内野安打で6戦連続安打をマークした。

3-3の同点で迎えた5回2死一塁の第3打席は、初球を捉えて左前に運んだ。左翼手が三塁へ送球する間に大谷は二塁へ進塁し、二塁打とした。

これで第1打席から安打、本塁打、二塁打を放ち、第4打席以降で三塁打をマークすれば、自身2度目のサイクル安打達成だったが、7回1死二塁の第4打席は一ゴロで凡退した。

大谷は4月27日アスレチックス戦、5月15日オリオールズ戦、6月3日アストロズ戦でサイクル安打に王手をかけながら、いずれも未遂に終わっていた。王手をかけたのは今季だけで4度目を数え、うち登板日は3度。すべて未遂となった。3安打以上の「猛打賞」は今季6度目。

チームは大谷降板後の6回に7番モニアクの決勝2ランで粘り勝ち、5連勝。ア・リーグ2位のアストロズとのゲーム差を1・5に縮めた。

【動画】大谷翔平 二塁打の後、塁上で相手選手の太ももにタッチ