今季レギュラーシーズン最終戦が行われたこの日、タイガースではミゲル・カブレラ選手(40)が現役最後の試合を終え、ガーディアンズでは、テリー・フランコナ監督(64)が監督業から退いた。

21年間の現役生活から引退するカブレラは「3番・指名打者」として先発し、8回途中まで出場。同回から一塁の守備に就くと、最後はスティーブン・クワン左翼手のゴロをバックハンドで捕球し、自らベースを踏んでアウトにして微笑んだ。このところ指名打者としてプレーしてきたカブレラにとって、一塁の守備は久しぶり。観客は同選手の現役最後の“守備“を歓声でたたえた。

2012年と13年に連続でMVPに輝き、12年には3冠王も獲得したカブレラは「さよならを言う機会を与えてくれた。この瞬間に一生感謝するだろう」とコメント。ブルペン勢も含めチーム全員に抱きしめられ、右腕で涙をぬぐった同選手は「すべてを恋しく思うことだろう。でもメジャーで21年間プレーできて、さようならと言うことができてよかった」と感無量の様子だった。

この日を最後に現場から退くフランコナ監督は、今日はカブレラの日だと述べて同選手に敬意を示した。一方で自身に関しては「追悼文は不要だと思うよ。明日、医師の診察があるから、その後はどうなるかわからないけどね」とジョーク。今後は健康面を優先していく同監督は「自分の知る限り、死にかけてはいないよ。準備はできているし、大丈夫だ」と、最後までユーモアを忘れなかった。(AP)