ドジャースと12年総額3億2500万ドル(約455億円)の投手史上最高額で契約した山本由伸投手(25)の争奪戦の詳細が23日(日本時間24日)明らかになった。

ジ・アスレチックのケン・ローゼンタール記者によると、獲得最有力とされ最後まで争奪戦に残っていたヤンキースは、10年総額3億ドル(約420億円)を提示し、年平均額ではドジャースを上回り、契約破棄の条項もドジャースより1年早い5年後と8年後に付けることにも前向きだったという。またドジャースのような10年契約の序盤で年俸を低くするバックロード式ではなく、ほぼ均等な年俸構成にしていた。金額は2500万ドル(約35億円)低かったものの、その他の面ではドジャースより好条件だったといえる。

メッツは、当初は12年2億ドル(約280億円)を提示し、そこから3億2500万ドルに提示を引き上げたが、契約破棄条項を付けることには前向きではなかったとニューヨークの専門テレビ局SNYの電子版が伝えている。

ニューヨーク・ポスト紙のジョン・ヘイマン記者はX(旧ツイッター)で、ヤンキースがドジャースと同等の金額提示をしなかった理由について「3億ドルが適性額と考えたため。エースのゲリット・コールの契約(3億2400万ドル)より高額の契約金を得る投手がいるべきではないと考えているため」と指摘した。