タイガース前田健太投手(35)がフィリーズ戦でオープン戦初登板し、2回を2安打1失点(自責0)、2三振にまとめた。30球(ストライク19球)のうち14球がスライダー。初回はそのスライダーで2つの三振を奪うなど3者凡退に仕留め「変化球をしっかり投げ分けられた」。キャンプで取り組んでいるスイーパーも投げたが、サインはスライダーと同じで、曲がり幅を大きくしたい時に「感覚というか、そのときのひらめきで握りを変える」と説明した。

一方、直球の仕上がりは途上。2回、先頭打者に二塁打を打たれた後、直球で死球としピンチを広げた。「直球の感覚は良くなかったので、フォームを修正しないと」と課題を挙げた。

チームは28日のホワイトソックス戦で開幕を迎える。「打者を抑えたいと思うとちょっと乱れたり、力が入ったりするが、そのあたりのずれは試合で思い出していくしかない。時間はあるので問題ない」と調整を進める。ヒンチ監督も「とても独創的な投手。シーズンが近づくにつれ調子を上げていくだろう」と信頼を置いた。なお、同監督は昨季左肘の手術明けで7勝を挙げた左腕スクバルが開幕投手を務めると公表した。