ドジャース大谷翔平投手(29)が25日、元通訳の水原一平氏(39)が違法スポーツ賭博で450万ドル(約6億7500万円)の借金を抱えて大谷の銀行口座から返済が行われ解雇された一連の騒動に関して会見で声明を発表し、違法賭博への関与は一切なく、自身の口座から水原氏が無断でお金を送金したこと、また今後の捜査に全面的に協力すると話した。

大谷は20日の開幕戦直後のミーティングで初めて水原氏のギャンブル依存について知ったと説明。水原氏は当初、代理人らに対して大谷が別の友人のために借金を肩代わりしていたと話していたと明かし「僕の代理人も彼にうそをつかれていたということを初めて知って、すぐにドジャースの皆さんと弁護士に連絡しました。ドジャースの皆さんも代理人の人たちも初めて自分たちがうそをつかれていたと知りました。そして僕が弁護士の人たちがこれは窃盗と詐欺なので、警察の当局に引き渡すという報告をしました。これがそこまでの流れなので、僕はもちろんスポーツ賭博に関与してないですし、ブックメーカーに送金していたという事実は全くありません」と、開幕戦後のミーティングで水原氏の話がうそだったと判明したという。21日には大谷側の弁護士が「大規模な窃盗の被害に遭っていることが判明し、当局に問題を引き渡した」との声明を出している。

大谷は最後に「正直ショックという言葉が正しいとは思わないですし、それ以上の、うまく言葉では表せないような感覚でこの1週間くらいはずっと過ごしてきたので、今はそれを言葉にするのは難しいなと思っています。ただ、もうシーズンも本格的にスタートするので、ここからは弁護士の方々にお任せしますし、僕自身も警察当局に全面的に協力したいと思ってます。なので気持ちを切り替えるのは難しいですけど、シーズンに向けてまたスタートしたいですし、今日まずお話しできて良かったなとも思っているので、今日はこれが今お話できる全てなので質疑応答はしませんが、これからさらに進んでいくと思います」と複雑な胸中の思いを口にした。