ドジャース大谷翔平投手(30)が1月30日(日本時間同31日)、大規模な山火事で甚大な被害を受けたロサンゼルス市内のパシフィック・パリセーズ地区の消防署を訪問した。エメ・シーハン投手(25)、ベン・カスペリアス投手(25)と一緒に、復旧活動に従事する消防隊員らを激励。直接感謝の思いを伝え、あらためてロサンゼルスの「顔」としての自覚を示した。

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地域全体が焼け野原となった同地区を訪れた大谷は、昼夜を問わず復旧作業を続ける消防隊員を前に、滑らかな発音の英語で感謝の思いを伝えた。

「I want to just say,thank you for your dedication and your hard work.And we appreciate you.Thank you」(皆さんの献身とハードな働きに、お礼をお伝えしたい。我々は皆さんに感謝しています。ありがとうございます)。

ド軍の背番号「17」のユニホームを羽織り、同市全体で復興へ向けて立ち上がるために、先頭に立つ隊員へメッセージを送った。

1月7日に発生した過去最大規模の火災ではこれまでに29人が死亡し、現在でも約5万人に避難の指示や勧告が出されているとも伝えられている。今回の消防署訪問は、ド軍が5日間にわたって地域貢献活動「コミュニティーツアー」を行っている一環で、大谷は感謝の思いを伝えたほか、写真撮影やサインにも快く応じた。また、はしご車の運転補助席でハンドルを握り、運転をサポートするなど、消防隊員らと交流を深めた。

隊員のアダム・バンガーペンさんは「メンバーそれぞれと対話してくれた意義は大きい。発生から24日が経過し、最初の1週間は帰宅できず、眠れなかった。翔平はみんなに英語で話しかけてくれた。言葉は多くはなかったが、力強い言葉だった。彼はとても感謝していると言ってくれた」と、ド軍と大谷のサポートに感謝の言葉を残した。

ド軍はこれまでにオーナーグループをはじめ球団として1億ドル(約155億円)を寄付することを発表。大谷も個人的に50万ドル(約7750万円)を寄付し、自らのSNSで「1日も早い復興を心より願っています」とつづった。現時点で、復興のメドは立っていない。だが、大谷が躍動し、ド軍が快進撃を続ければ、わずかでも笑顔に導けるかもしれない。「LAの顔」となった大谷の言葉は力強く、心からの願いが込められていた。